明るく清潔感あふれる調剤薬局の内部

 

 

 

 

 

経営に関するさまざまなデータが各店舗から日々上げられ、それをもとに経営上の軌道修正などが行われる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

経営者インタビュ-

“必死に経営に取り組む”

姿勢とヒントを学びました

株式会社グッドプランニング
代表取締役社長 吉田盛範

経営への必死さを失っている
自分に気づかされ入塾

 私が盛和塾に出会ったのは、2009年。1店舗からスタートした調剤薬局は、開業から18年が経って10店舗を越え、総売上も20億を突破。今振り返ると、どこかしら現状に満足し、緩んだ意識のときでした。

知人から誘われ、驚いたのが、参加する経営者のみなさんの“熱さ”でした。年齢や企業規模の大小に関係なく、本当に真剣に経営に取り組んでおられる様子がその言動から伝わり、衝撃を受けました。創業当初は毎日が文字通り必死だったのですが、例会で塾生のみなさんが発する真剣な空気に触れ、自身があの頃のがむしゃらさを失ってしまっていることを痛感。「このままではいけない!」と、入塾を決意することになったのです。

限界を設定せず、ひたむきに
経営を取り組むことを決意

 そして入塾後、身震いさせられたのが、稲盛塾長の次のような言葉です。「たった1回の人生、30億40億で終わるよりも、100億にし200億にし、従業員を1人でも多く雇い幸せにするべきだ」。
当社の事業は、患者さまや利用者さまに必要としていただいてはじめて成り立ちます。つまり、さらに事業を拡大し、売上を伸ばしていくことは、従業員の未来を創っていくことにとどまらず、より多くの患者さまや利用者さまに喜んでいただけることでもあります。だからこそ、「これくらいでいいか」などと自らラインを設定することなく、ひたむきに経営に取り組んでいこう、そしてそのために何をすべきか、盛和塾で学び続けていこうと、今では考えるようになりました。

日々のデータで”今”を把握し、
“未来”を変える

 私が最も感銘を受け、さっそく社内で取り入れたのが、「各種経営データを毎日算出し、翌日以降の経営にすぐ反映させる」という考え方。日々、「今」の状況を把握して対策を行えば、今月の結果、つまりは未来を変えることができる、というものです。
当社の場合、それまで月次で計算していたデータを毎日、しかもより詳細なものを出すことになるため、入力の作業が日々新たに発生することに。そのため、一部の店舗責任者からは、「こんなに手間のかかることをやって何になるんだ」と反発の声も聞かれましたが、やってみた結果は歴然でした。以前は店舗の状況について、私と店舗責任者がそれぞれの感覚で話をしていたため、意見の食い違いも起こりやすかったのですが、データという客観的なものさしを媒介にすることで、お互いに納得のいく話し合いができるようになりました。「数値をコントロールすれば経営が変わる」との意識が、少しずつ店舗責任者に芽生えてきた実感も得ています。

経営者の生の体験から、
貴重な学びを得つづけたい

 結果的に、店舗数は34店舗まで増え、新たに訪問看護ステーションの事業もスタート。20億だった売上も67億(2023年7月期)まで伸びました。
塾のさまざまな勉強会で、経営者の生の体験から得られる気づきは、書籍を読むのとはまったくレベルが違う学びです。「わかった」と頭で理解しただけでは変化しにくいことも、対話によって自分の本来を映し出してもらうことでいつしか素直に変わり、事業の幅も思っていた以上に枠がなく、広がることを実感させてもらっています。